利用者本人やその家族に対するアセスメントはケアマネの仕事内容の一つで、利用者の生活のニーズを把握し、それらに対してどのような支援を提供すれば良いのかを導き出す必要があります。よくありがちなのが、集めた情報を整理整頓しない上に、自分一人の意見をまとめて満足してしまうということです。アセスメント表を書く際には、これまでに集めた情報をまとめる形で記入しましょう。
当たり前なので、簡単にできそうなことに思えますが、集めた情報を漏れなくまとめていく作業は実務を何度も行わないと身につかないものです。ともすれば、ケアマネ自身の意見のみを記載してしまい、せっかく本人や家族、医療職などの各専門職種から聞いた意見がどこかへ行ってしまうということにもなりかねません。
アセスメントを上手く行うためには、アセスメント表の項目をまず熟知していることが必要でしょう。内容を熟知していれば、情報の整理や統合、分析の段階を見据えた上で、利用者やその家族に聞き取りを行うことが自然にできるようになります。情報の収集と整理、統合と分析というのは、一つのサイクルとなっており、この過程を往復しながら同時進行で行うのが一般的です。その中でわからないころや疑問に思うことがあれば、本人やその家族、他の専門職に確認しながら情報を掘り下げていき、それをまとめるようにします。そうすれば、利用者にとってより良い支援の方向性を定めケアプランを作成することができるでしょう。